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未青年裁判は実話?モデルの事件を特定!ドラマと比較している

Netflixで配信中の話題ドラマ「未成年裁判」。

未成年事件を題材としてドラマなのですが、実は実際に韓国であった事件をモデルにしていると言われています。

そこで今回は

  • 【未成年裁判】は実話?
  • 【未成年裁判】モデル事件って?ドラマと比較!
  • 【未成年裁判】実話をモチーフに制作した理由とは?

についてまとめました。

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【未成年裁判】は実話なの⁉モデルの事件特定

未成年裁判
出典元:ヤフー

未成年裁判は数々の少年犯罪事件が扱われた作品となっているのですが、実際の事件が韓国で起こっています。

それぞれの内容はほぼドラマで表現された内容と同じであり、それらが現在のネット化が進んだ韓国においてSNSで大きく拡散され、時に被害者、加害者の情報さらし合戦が始まるなど、多くの国民の記憶に残ると共に、いいようのない鬱積した悲観ムードが漂う事件ばかりでした。

また、過去のこれら事件がドラマで見直され、新たな捜査が始まった事件もあるそうです。

日本であれば遺族のことを思いなかなかドラマ化はされないのですが、ドラマ化することによって事件を風化させないよう、また同じ事件が起こらないようにするためには効果的なのかもしれませんね。

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【未成年裁判】実話モデル事件を特定!ドラマ比較!

未成年裁判
出典元:ヤフー

では、未成年裁判のモデルとなった事件をドラマと比較してみましょう。

【未成年裁判1話・2話】仁川小学生誘拐殺害事件

未成年裁判
出典元:ヤフー

1話・2話でモデルとなった事件は仁川小学生誘拐殺害事件でした。

2017年3月39日、仁川市東春洞で高校を自主退学した16歳の女子高生Aが、当時小学2年生の女の子を誘拐し、バラバラにして殺害した事件です。

Aの犯罪に手を貸した女子高生B(当時18歳)は事件の2か月前にチャットで出会った仲。

公園で出会った小学2年生の少女が携帯を貸してもらうという名目で家へとついていき、AがBの家で殺害、トイレへ引きずり食用ナイフで解剖。

その他の部分は全てバラバラに切り刻み、内臓は生ごみ用ゴミ箱へ廃棄。

残りの部分は建物の屋上に遺棄しました。

この全てのことが3時間で行われ、韓国中が凍り付いたといいます。

ほぼドラマと同じ内容展開となっていますね。

ドラマと比較すると以下の通りとなっています。

【ドラマ】     【実際】

・ペク・ソンウ(13歳)→少女A(16歳)
・ハン・イェウン→  少女B(18歳)
・殺害されたのは9歳の男児→小学校2年生の女児
・男児を殺害したのはハン・イェウン→女児を殺害したのは少女A
・男児を殺害したのはペク・ソンウの自宅→女児を殺害したのは少女Bの自宅

ドラマ内では実行犯の年齢がかなり下に設定されており、実際に犯行を起こした人物もドラマ内と実際の事件では正反対になっています。

また、ドラマ内で殺害されたのは男児でしたが、実際に殺害されたのは女児でしたね。

そして、ドラマ内でハン・イェウンには少年最高刑である懲役20年が、殺人ほう助となったペク・ソンウには保護処分の中で一番厳しい10号(2年間の少年院収容)が求刑されました。

実際の事件では、少女Aに無期懲役、少女Bには懲役20年が求刑されているので、実際の判断はドラマ以上に厳しいものとなったようです。

【未成年裁判5話後半・6話~7話前半】スンミョン女子校試験紙流出事件

第5話後半~第7話前半までのモデルとなった事件はスンミョン女子校試験紙流出事件です。

2018年7月、私立スンミョン女子校の2年生1学期の期末試験で、当時の教務部長であったヒョン・ギョンヨンが双子の娘へ試験の解答を渡し、全校1位となったことで疑惑が持たれた事件です。

周辺人物の証言などで事件へと発展し、社会的な問題となりました。

双子は、不正を働かなかった模擬試験では全校463名中459位であるも、成績は1位。

本事件が全国ニュースになりながらもこの双子には罰もなく、平然とした顔で登校し続けたそうです。

その後、退学処分となり、全てのテストが0点処理、父であり教務部長であったヒョン・ギョンヨンも解雇、2019年に懲役3年6か月が確定し現在も服役中です。

では、ドラマと実際の事件を比較してみましょう。

【ドラマ】      【実際】
・カン・ウォンジュン→ヒョン・ヨンギョン
・デカルト集団   →双子少女

ドラマでは実行犯のヒョン・ヨンギョンがカン・ウォンジュンに該当するのですが、カン・ウォンジュは試験問題を漏洩しておらず、事件後の担当になる設定となっています。

そして、双子少女に該当するのがデカルト集団なのですが、その集団の中にカン・ウォンジュンの息子シヌがいました。

ドラマ内で、カン・ウォンジュンが逮捕されることはなかったですが、職を追われることになってしまいましたね。

【未成年裁判7話・8話】陽川区中学生レンタカー窃盗運転衝突事件

第7話・8話のモデルとなっているのが、陽川区中学生レンタカー窃盗運転衝突事件です。

2020年3月29日、中学2年生8名がソウル市陽川区で駐車されてたレンタカーを盗み大田まで無免許で運転し事故を起こした事件です。

追跡システムで探知され警察が追撃し逃走途中、配達中であったオートバイに衝突し、当時18歳の大学生をひき殺しました。

その場で6人は逮捕されましたが、残り2人はさらに車を盗んで逃走。

ソウルまで来たところで警察に検挙されています。

最後まで抵抗した犯人2人には2年間の保護処分が下されただけとなり、触法裁判が大きな問題となりました。

触法裁判とは14歳未満の刑事法令に触れる行為をした事件のことをいうそうです。

最初に捕まった6人は服役中なのですが、最後に捕まった2人の現在はわかっていません。

では、ドラマと実際の事件を比較してみましょう。

【ドラマ】       【実際】
・ギュサン       →ひき逃げされた大学生
・クァク・ドソク    →無免許運転の主犯格
・ミジュ        →同乗者
・イ・ナムギョン    →同乗者

実際の事件でもかなり軽い求刑となったわけですが、ドラマ内でも保護事件にして少年部送りという軽い判決を下しましたね。

【未成年裁判9話・10話】京畿道龍仁市アパートレンガ投下死亡事件

未成年裁判
出典元:ヤフー

9話・10話のモデルとなった事件は2つあるのですが、まず1つ目が京畿道龍仁市アパートレンガ投下死亡事件です。

2015年10月8日、京畿道龍仁市アパートの屋上から小学生たちがレンガを投下し、野良猫の家を作っていたモ氏(当時55歳)を死亡させた事件です。

隣にいたもう一人は頭蓋骨が陥没する重傷を負いました。

はじめは偶然とされていたものの、状況の分析が進み、故意に投下されたことがわかります。

犯人の小学生3人は嘘をついていたわけですが、嘘探知機で調査をしようとしたところ自白しています。

A君は9歳、B君は11歳、C君は9歳で結局、刑事処分は受けなかったそうです。

犯行動機は「レンガがどう割れるのか見たかったから」だったとのこと。

では、ドラマと実際の事件を比較してみましょう。

【ドラマ】      【実際】

・ファン・インジュン →A君?B君?C君?
・ペク・ドヒョン   →A君?B君?C君?

・シム判事の息子チャン→モ氏

ドラマ内では実行犯だった小学生の少年の年齢をだいぶ引き上げた設定となっており、実際の事件で死亡したのは当時55歳だったモ氏だったのですが、ドラマ内ではシム判事の息子チャンとなっています。

【未成年裁判9話・10話】仁川女子中学生集団暴行事件

そして、9話・10話のモデルとなっている事件の2つ目は仁川女子中学生集団暴行事件です。

2019年12月23日、仁川市で当時14歳だったA君と15歳であったB君女子中学生にお酒を飲ませ暴行を加えた事件です。

1審後、犯人たちは全く反省せず、その後再び犯罪を犯し二次被害まで起きてしまったため、爆発的な非難を浴びました。

加害者の厳罰を求める被害者の母親が大統領掲示板へ事件の経緯を投稿したことで話題にもなっています。

2人には3~4年の懲役、120時間の治療、5年間の施設入所などが言い渡されたのですが、B君はこの判決を不服とし、上告したのですが、当日に却下され刑が確定しました。

では、ドラマと実際の事件を比較してみましょう。

【ドラマ】     【実際】

・カン・ソナ    →被害者の女子中学生
・ソ・ドンギュン  →A君
・オ・ギョンス   →B君
・ファン・インジュン→実際の事件には出てこない人物

9話・10話は2つの事件がモデルとなっており、関わっている人物が複雑に絡み合っているのですが、シム判事が未成年に対し強い恨みを持った理由は息子を未成年に殺されたからということがわかりました。

しかも、かなり軽い刑で終わらせたナ・グニ判事にも恨みを持っていたようですね。

なので、シム判事は未成年であろうとかなり厳しい判断をつけてきたのだろうと思います。

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【未成年裁判】実話をモデルに制作した理由は?

未成年裁判
出典元:ヤフー

未成年裁判の記者会見でホン・ジョンチャン監督はドラマ制作の理由について以下のように語っていました。

最初の企画意図は少年犯たちの犯罪に焦点を合わせたり、暴力性や事件が話題になるのを止めることだった。

引用元:ヤフー

また、当初の製作理由により事件の表現が強くなっているのではないかと思い、何度も脚本家に相談していたそうです。

そして、脚本家のキム・ミンソクさんは

このドラマが犯罪物語にも、法廷物語にもなれるが、実際に書くときはホームドラマだと思って書いた。少年犯の家庭、被害者の家庭、青少年事件が一つ起きれば、どれほど波紋が広がり、その中で人々が苦しむのか、その影響に集中した。

引用元:ヤフー

脚本家さんは、ホームドラマだと多いドラマの脚本を書いていたようですね。

確かに、言われてみれば少年犯とその親との関係性も随所に入っているように思います。

1つの事件が起こることで、どれだけ波紋が広がり、どれだけの人々が苦しむのかという点に集中して描かれたようです。

そのため、実際に起こった事件をモデルにし、このドラマはフィクションではなくノンフィクションであること、このような残虐な事件が未成年によって実際に起こっていることを視聴者に再度考えてもらう機会を与えたかったのかもしれません。

各家庭の中で起きていることを見て、違いが感じられるのではないかと思う

とのことなので、そこにも注目して見てみてくださいね。

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未成年裁判は実話?モデルの事件を特定!まとめ

今回は未成年裁判が実話をモデルに作られたということで、ドラマと比較してきました。

かなり衝撃的な事件からスタートしたこのドラマですが、実話だったと考えればさらにリアル感が増しますね。

未成年とは言え、犯罪を起こしたらそれだけの罰を受けるということを再度確認してもらうためにも親子で見てもらえたらなと思うドラマとなっているので、まだ見ていない方はぜひお子さんと一緒に視聴してみてくださいね。

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