自動車買取台数No1で「車を売るならビッグモーター」のコマーシャルで全国展開している中古車販売会社「ビッグモーター」の度重なる不祥事がここにきて大炎上しています。
車の販売、買取、鈑金、車検、保険とトータルカーサービスを行っている会社ですね。そんなビッグモーターが板金修理(保険)の金額を水増し請求していたという不祥事がきっかけでは、さまざまな過去の法令違反とも言える内容が内部告発されています。
元社員も連日メディアの取材をうけており今後さらなる不祥事が発覚することも時間の問題では?と考えられています。
ビッグモーター不祥事内容・店舗なぜバレた?損保ジャパンと内部告発まとめ
内部告発は2021年秋(揉み消した)
今回、保険会社への水増し請求(不正請求)をしたということで炎上していますが、実はかねてより黒い噂が絶えませんでした。
2021年秋頃には内部告発で「上長の指示のもと過剰な自動車修理をし、その費用を保険会社に請求している」という内部告発がありました。
しかし、この件については、一切会社として反応せず、次第にニュースとしても取り上げられなくなっていきます。
- 2021年秋、内部告発で不正請求疑惑が浮上
- 2022年2月、損保会社が請求書から不正請求の疑いを発見
- 2022年夏、ビッグモーターに対して自主調査を求めた
- 自主調査の結果(不正ではない)連携不足やミスで組織的な不祥事ではないと結論
- 2023年1月、メディアからの指摘で第三者組織による検査を実施
最初の内部告発より1年半以上かかっています。さらに一度は不祥事はなかったと結論つけ、会社として説明もいっさいしてきませんでした。
自分の愛車がこんなことされて、許せる人っているのでしょうか。顧客の信頼回復は難しいという意見が世間の声の大部分ではないでしょうか。

ビッグモーター不祥事水増し請求の内容わかりやすく
現時点でわかっている不正請求件数は、ビッグモーターの修理件数のうち、44%の1275件と公表しています。しかし、今後も増える可能性もありますね。
一台当たりの3万9000円の水増し、総額4995万円となっています。
不正はビッグモーター上層部からの強烈なノルマ達成の圧力だったようですね。内部告発の揉み消しや水増し請求なども知っていたと考えられていますので今後、さらに暴露がありそうです。パワハラLINEも流出しているのため今後、会社や上層部の対応が気になるところです。ビッグモーターの保険金水増しの不正受給があった店舗は板金・塗装を行っていた店舗34店舗と報告しています。
ビッグモーターが不正請求する仕組み①(事故車両入庫)
交通事故が発生すると、事故の被害者がビッグモーターの店舗、もしくは提携している工場に事故車両を入庫するように指示をしてきます。
この時に、損保ジャパン他、多くの保険会社の代理店になっているビッグモーターは数多くの事故車両の入庫するために、損保ジャパンで顧客の自賠責保険に加入させます。(車の販売)以上に保険件数をノルマにしていた理由はこれですね、
保険会社も契約件数が多い代理店の肩を持つ傾向がある為、ビックモーターが関係する工場に入庫するという流れができます。
ビッグモーターが不正請求する仕組み②(修理箇所を増やし過剰請求)
ここからが、ビッグモーターの水増し請求に関して仕組みになります。
通常は事故で損傷した箇所のみ保険会社が修理金額を保証します。しかし、ビッグモーターは事故でついた傷に対して「ゴルフボールを靴下に入れて、凹み」をつくる、「線傷」を作業者がカッターなどで傷を延長させて、パネル跨ぎの傷にしていたようです。
保険修理の際は、保険会社からアジャスターという事故の傷を確認、見積もりを出す人間がいます。このアジャスターまでも誤魔化しているということなので悪質極まりないですね。
パネルが1枚と2枚では、「鈑金・交換」で数万円の粗利益が確保できます。粗利ノルマがキツかったという証言もあり、不正(法律違反)をしてまでもノルマを達成させていた、それが常習化していたと考えられています。
修理代金(@:アット)粗利益は14万円/台が設定されていたようです。
ビッグモーターが不正請求する仕組み③(水増し金額を得ていた)

ビッグモーターの修理部門が、わざと車に傷をつけ、その修理代金を上乗せした上で「ユーザーの契約する保険会社」に修理金額を請求します。
そして、ビッグモーターに対して、水増しされた保険金を支払うという形になります。
本来であれば、10万円で修理ができる車両を傷つけ、20万円分の修理と、保険金を得るという仕組みです。この差額はビッグモーターの粗利益、売上となります。
修理箇所が多くなると・・・
実際に修理箇所(鈑金・交換)が多くなることで、車両を売却する際の査定額が下がります。(修理歴・修復歴)は査定士がみれば、わかります。
ビッグモーター社員のノルマ達成のために愛車の価値が下げられています。不正請求以上にユーザーの気持ちや想いを踏み躙る行為と言っていいでしょうね。
ビッグモーター不祥事内容と内部告発をわかりやすく
内部告発①:タイヤをわざとパンクさせて修理代の水増し請求
実は大々的に話題になったお客様のタイヤを保険会社にわからないように、パンクさせ水増し請求していたことが、動画ともにSNSに拡散、たちまち炎上する事態になりました。
しかし、会社として記者会見やコメントはせず静観していました。
タイヤパンクの動画はこちら
動画撮影者は不正を理解していた家で、今後、自分を守るためにと動画を撮影していたとのことです。
内部告発②:事故車両とわかって顧客を騙して販売
タイヤ以上に驚く内部告発がありました。買取時に査定をミスしたことで、事故車両とわからず通常の買取相場で顧客より買取していました。
販売もしているビッグモーターは、系列店舗でもPC上で車両確認でき購入することができます。他店舗で購入すると陸送され購入された店舗に現車を送ります。
受け入れた店舗でも再査定をして事故がないかチェックするのですが、今回はこの時点で事故車両だったことが発覚、しかし、販売担当が顧客に説明することなく納車し売上を立てたという内容です。会社からのノルマと顧客を騙すを天秤にかけた時に、顧客を騙すことが常識になっていたのでしょうか。
元社員の男性がNHKの取材に応じ、会社が事故歴のない車しか販売しないと宣伝している中、「自分の店では明らかに事故の形跡がある車を顧客に隠して販売していた」などと証言しました。販売用に仕入れた車に、溶接部分の打ち直しなど、明らかな事故の形跡が見つかったケースもありましたが、すでに納車の予定が決まっていて、営業職の社員は、「あちゃー、見なかったことにしよう」などと話し、車はそのまま販売されたということです。
引用元:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230721/k10014138021000.html
内部告発③:店舗前の街路樹に除草剤が撒かれていた可能性
ビッグモーターの記者会見で除草剤の件「環境整備」って社長言っていたよね。器物破損になりますので、しっかり処分されることを期待します。

本日行った記者会見にて「環境整備」という単語を出してしまい即座に部下に制される兼重宏行社長
不正請求が話題になっていますが、次々に法令違反と思われるビッグモーターの行為が暴露されています。販売をメインで行っているビッグモーターの店舗では数多くの展示車両をおいております。立地としては大通りが多く、国道沿いが多いイメージですね。
街路樹を管理している自治体も多いですが、なぜかビッグモーターの前の街路樹が枯れ生えててしまっているという事実が話題になっています。
Googleマップのストリートビューで数年前の様子を比較するとビッグモーターの店舗前の街路樹が枯れ果てた様子がわかります。

ビッグモーターの不祥事内容過去事例わかりやすく
7月25日にここまで公に会見をしてこなかったビッグモーターが記者会見を行いました。記者会見の中では、兼重宏行社長が社長を退任することを発表しています。しかし、組織的な不正は完全に否定しており、批判が声が上がっています。
組織的不正は完全否定(工場長が悪い)!
新社長より「あまりにも強すぎるリーダーシップに頼りすぎていた」と涙を流した。
兼重社長は社員を刑事告訴すると発言!
兼重社長のコメントは、的外れな言葉が多くトレンド入りした(悪い意味で)
兼重社長は、自身の不正への関与については、「6月26日に、報告書が出るまで知らなかった。こんなことまでやるのかと愕然とした。現場に行って良く見れば良かった。本当に許しがたい」と述べ、不正への関与を否定する形となった。また報告書に記された内容にもふれ、「本当に衝撃的で、一線を越えている。ゴルフボールを靴下に入れて振り回して水増し請求する。本当に許せません。ゴルフを愛する人への冒涜です。分かり次第刑事告訴含む厳正な対処をしたい」と話し、水増し請求に関与した従業員の刑事告訴を検討していることを明らかにした。
引用元:Yahoo!ニュース
2016年店長クラスに罰金制度発覚
過去を振り返ると、2016年にビッグモーターの店長間で自動車保険の契約件数が未達だった場合、未達店の店長が罰金(現金を払い)達成店の店長に払うという事例が報じられた
今思えば、この時も自動車保険の件数はかねてより、ノルマが厳しかったとわかります。
これに対して、会社側の対応は・・・
罰金のルール
達成可能な一人当たりの増収額を店長に質問したところ、50万円なら可能というので、25万円なら間違い無いねということで、月額25万円を基準にスタート
罰金、未達は店長としての仕事をしていない証拠と明言
罰金ばかりの店長は恥ずかしく無いのか?と罵倒!
車業界としては店舗の立地に大きく左右されます。ライバル店が近くあったり市況がくずれているなど、外的要因にも左右されます。それを店長の仕事をしていないと断言され、降格処分になるそうです。上層部の任命責任はないのでしょうか。
不正車検で認定工場停止
2023年2月〜6月27日までに不正車検を指摘されています。
スピードメーターの測定をしていないことが理由となっていますが、騒ぎになった今元社員が車検が通らないレベルのオイル漏れを「車検の時だけ拭き取って」車検を通していたと証言しています。
オイルがなくなってしまえば、事故に繋がりかねない事例であり、そもそも法令違反なので完全にアウト案件ですね。「指定自動車整備事業者の取り消し処分」を受けています。
そして、SNSでも話題になっていたタイヤをパンクさせて不正請求とつながっていきます。不祥事というか、不正がオンパレードに顧客を裏切ることに対して何も思わない会社だったということがわかりますね。
ビッグモーター不祥事のタレコミが止まらない
インフルエンサーの滝沢ガレソ氏にビッグモーターのタレコミが止まらないと話題になっています。7月25日の記者会見の内容に過去のひどい記者会見と比べた「船場吉兆」というキーワードがトレンド入り、社員を刑事告訴するなど、トカゲの尻尾切りをすることを会社の代表が表明、今後も内部告発は続くと思われます。

ガレソ:タレコミ①ユーザーの車を乗り回して事故る
修理で預かった車両を、営業マンが無断で乗り回し事故をした。その後顧客に「損保(保険会社)に無料で修理させるためと口裏合わせを要望」詐欺罪の共謀を持ちかけた。顧客はこの要望を断ったが、すでにビッグモーターが損保に連絡(嘘を吹き込んだ)保険会社と顧客が揉めに揉めた
ガレソ:タレコミ②ユーザーの車をぶつけた上で隠蔽
車検で預かった車両をビッグモーター社員が派手にぶつけボコボコにした。顧客には「ほんの少し擦ってしまい小傷がついたので無料で修理すると嘘の連絡をした」不審に思い車両を確認にいくとボコボコになった愛車を発見、問い詰めると言い訳がましく「客側の受け取り方」と謝罪なし
ガレソ:タレコミ③:車検で預けた車両を人質にされた
車検で車を預けて代車を一日借りた。代車返却時に「代車の天井に雹の傷がある」と言われ17万円の修理代を請求、顧客としては代車に雹害があった認識がなかったものの、修理代金を払わなければ車検で預けた車両を返さないと言われた。その後、修理代を泣く泣く払った。
ガレソ:タレコミ④:顧客に嘘の高金利ローンを無理やり組ませる
粗利確保(ノルマ達成のため)に車を購入する顧客に対して「購入者はみんなローンを組んでいる」「1年後に一括繰上げ返済すると利子が0になると嘘を吹き込む」「現金購入の顧客には、値下げするから代わりにローンを組んでくれ」数年後に繰り上げ返済すれば値段は変わらないと嘘を吹き込みローンを組ませていた。
支払い総額が増える可能性があり、ただの詐欺行為をだったことが数年後に発覚している。など数年後に問い合わせても「その当時の社員は辞めた」「店長に言われたことを案内しただけだがすでに辞めた」と煙に巻いて顧客が泣き寝入りするしかない事態になっている。