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20days ago

【CLUTCH ARCHIVES】 The “Hip Interior" Style -Jeff Decker's House

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The “Hip Interior" Style
 
住居やガレージ、それにスタジオや、オーナーを務めるショップなど、自分で自由に構築する空間を持つ人々は、多くの場合、そ
の空間に趣味や趣向を反映させている。とりわけ、本誌が紹介するのはヴィンテージスタイルを基調として、ディテールにまでこ
だわりを持って演出された空間である。
 
#1
Jeff Decker’s House
The “Hip Interior” Style
 
 
好きなものに囲まれて暮らしたい。こだわりの強い者なら、誰しもそう望むはず。自室やリビング、ガレージなどで実践している
人も少なくないはず。しかしながら、ジェフ・デッカーほどそこに徹底している人となると果たしてどれだけいるだろうか?

ブロンズアーティストとして数々の作品を発表してきた彼の自宅は、まさに夢と希望、趣味とプライドを詰め込んだアメージング
な空間。リビング、スタジオ、ガレージと詳細に紹介する。

写真上)
ジェフ・デッカー邸のリビングには、1934年のハーレーダビッドソンのスピードウェイマシンがオブジェのように鎮座する。人を
招き入れる空間で、本人の趣向をはっきりと表現。実車をディスプレイするのはハードルが高いとしても、そんなスタイルは見習いたい
 
 
 
1968年式 Harley-Davidson KRTT Dan Haaby wrecking crew factory racer。H-Dのイメージカラーでペイントされたリアルレ
ーサー。ジェフのレンジの広さを示す一台でもある。ますますミュージアム感が高まる
 
1930年式DHA FACTORY Harley-Davidson Hill Climber。貴重なオリジナルペイントの歴史的な個体。あまたあるミュージアムでもなかなか目にすることのない個体が、リビングルームで、神々しい光を放っている

 
ハーレーダビッドソン社が唯一認めたブロンズアーティストであるジェフデッカー氏。ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソン・ミュージアムには彼の作品が展示されている。唯一無二の存在と言ってもいい孤高のアーティスト。ユタ州にある彼の邸宅は
、彼の趣向が色濃く反映される。オーセンティックなアメリカンカントリーハウスはスタジオでもあり、またショールームとして
の役割も果たす。だからこそ、常にスタイリッシュで、クリーンに保たれている。そして何よりも、ここは彼の自己表現の場所。
 
彼のアートワークやコレクションが整然とディスプレイされ、それらとともに夢や希望、そして誇りといった、目には見えにくい
ニュアンスが明確に表現されてる。もはや家というよりはミュージアムの域。そもそもこのスパニッシュコロニアル建築の家も、建築家ジョージ・ワシントン・スミスによって1929年に建てられた由緒正しい歴史的建造物。すべてに徹底した空間には隙がない
地下にはスタジオ、別棟のガレージにはお気に入りのカスタムバイクやホットロッドが収まる。
 
カスタムビルダーとしても名高い彼にとって、スタジオ同様、このガレージも長い時間を過ごす場所。夢を追い続けるための空間
なのだ。母屋、ガレージ、そのすべてが一つになったこの空間は、何にも代えがたい、ジェフにとっての宝の山。そして男たちの
憧れの場所と言えるだろう。好きな物に囲まれて暮らすための空間。 
 
 
こちらは彼のアートワークディスプレイ。貴重なヴィンテージコレクションだけでなく、今を生きるジェフの精巧なアートも当
然重要なプレゼンテーションとなる。


ヴィンテージレーサーのアートが壁を飾る。車両本体だけでなく、主張は徹底される。ゴールド&ブラックのフレームで格調高くリビングにディスプレイされている
 

アンティークのインダストリアル系ファニチャーが機能的に配置されたジェフ・デッカーのアートスタジオ。まるでヴィンテージ
家具店のショースペースのような重厚でクールな空間が当たり前のように存在している
 

モーターサイクル、特にハーレーダビッドソンに関連する作品が多い。往年のレーサーたちを表現するにあたって、ディテールの
再現に抜かりはない。膨大な知識が表現の自由を解き放っている
 

このオブジェもジェフの作品。迫力のあるリアリズムを追求したブロンズオブジェだけでなく、こうした精巧さとプレゼンテーシ
ョンに工夫を凝らした作品も彼のキャラクターのひとつである

スタジオの片隅にディスプレイされた彼のアートワーク群。いにしえのモーターサイクリストをモデルにしている。ウエアや装備
品などもすべて、忠実に再現されたリアリズムが迫力を生み出す

家全体がミュージアムスペースとしても活用されているオールドモーターサイクルのコレクションとともに数々のヴィンテージカ
スタムクロージングコレクションがフレーミングして展示されている。照明にもこだわる
 
アンティークの計器盤をディスプレイした作業台。使い込まれた様々な工具もこの雰囲気の中にあると、アンティークのオブジェ
のようにさえ映る。工具のチョイスも雰囲気を崩さないものが選ばれている。


個性的なデザインのモーターサイクルジャケットを
自らカスタマイズ。もちろん、実用のギアではあるが、ディスプレイすることで、空間を彩るオブジェへと変身する。そのセンスの良さに驚かされる。
 
 
#1 Jeff Decker’s House
 
アメリカを代表するブロンズアーティスト、彫刻家。1966年カリフォルニア州トーランス生まれ。2009年にはハーレーダビッドソン社のオフィシャルアーティストとなった。自らヴィンテージモーターサイクルのカスタムも手がけ、レースにも参戦。日本でも様々なメディアに紹介される。現在はユタ州にスタジオを構え、愛妻とともに暮している

彼のコレクションはモーターサイクルだけでなく、ヴィンテージ自転車も多数所有していることを今回の取材で知ることになった。ほとんどがクロモリ以前のロードレーサー。どれも実走できるものばかり

年代物のポスターに描かれたサイクリストこそが、彼の自転車乗りのイメージ。自転車用ガレージスペースにこのアートワークが
ディスプレイされている。ジェフは旧きよき時代の乗り物がとにかく好きなのだ

かつては競技でも使われていたタンデムロードレーサーが作業台の上にセットされていた。時代を超越して、優れたモノづくりを継承しようとするジェフの意思を感じる、もちろんこれも希少価値の高い一台である
 
 
母屋のすぐそばに建つジェフのガレージ。自らの手でモーターサイクルのカスタムをこなすプライベートファクトリーでもある


アメリカの歴史的コロニアル建築であるジェフ邸のエクステリア。鉄柵や主張する柱などが特徴的。ストライプの日よけテントもアクセントになっている。

希少価値の高い1941年式Crockerをベースにしたチョッパーはジェフの最初のカスタムビルド。奥にあるHarleyDavidsonは妻のケリーのためにカスタムした一台である。


1932年式Ford 3window coupe。ジェフが父親とともに作った1台。それから20年が経ったが、今でも大切に所有し、いろいろな思い出の詰まった愛車。当然ながらオリジナルのスティールボディである。

Fordのフロントグリルにはセルフメイドのオーナメントをセットする。デビルがモチーフだ。

これは珍しい1955年式Porsche Camper MIKAFAというコーチビルダーによる個体。世界に3台しか存在しないうちの1台という、これも希少価値の高いモデルだが、それを実際に実用として使っているのが彼らしいスタイル。どんなに旧くても、価値が高くても、実用できなければ意味がない
 
 



 
 
Photo by Tadashi Tawarayama 俵山忠 Text by CLUTCH Magazine 編集部

※本ジャーナルは、CLUTCH Magazine vol.51の内容を再編集したものです
 

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