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2017.07.17

【CLUTCH ARCHIVES】 ENJOY MATERIAL & AGING WAREHOUSE 素材が良いから使い込むことを楽しめる。 ―ウエアハウス 広報/藤木将己

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ヴィンテージウエアを忠実に再現することで定評のあるWAREHOUSE。創業間もない頃に入社し、以来ずっとヴィンテージとミックスしながら、自社プロダクツを毎日愛用している。素材、着心地、経年変化で生まれる風合い。それらに藤木氏は尽きることなく魅了され続けている
 
ヴィンテージの放つ存在感に心酔

1995年、ヴィンテージブーム最盛期に大阪で創業したWAREHOUSEにて広報を務める藤木氏は、そのブームが思春期を直撃。当然のようにファッションとヴィンテージは同義となった。以来ずっとヴィンテージに傾倒。WAREHOUSEに入社してからも、その姿勢は変わらないが、仕事柄そのモノがどういう経緯で作られたのかを調べるため、旧いカタログや本など様々な資料を常日頃から探し、見
つけたものは細部まで読み倒して歴史を紐解く作業にも没頭。そうして膨大な知識を培った。そんな藤木氏が勤めるWAREHOUSEは、創業から現在までヴィンテージを再現する際に、その実物を手に取れなければ、それを作ることはない。それほど徹底したモノ作りを行っている。そのため、定期的に国内外のヴィンテージディーラーやショップでネタ探しならぬ古着探しを行い、それを解体しては日々探究し続けている。そこで分かった素材や製法などをしっかりと再現することで、着用などによって経年変化した様はヴィンテージと変わらぬ風合いになるのである。しかし、そのこだわりは相当なヴィンテージファンでなければ、理解することは難しい。それをうまく説明し、世の中に広めることが仕事である藤木氏は、自ら着用してヴィンテージのように経年変化させた自社プロダクツを見せることでも、広報としての役割を全うしている。まさに「百聞は一見にしかず」というわけだ
トレンド感を若干プラスしつつもオーソドックスな着
こなしは、いうなればアメカジの現代的な東京スタイル。自社プロダクツに必ず1〜2点ほどヴィンテージを取り入れ、新旧ミックスして着用しても楽しめるというWAREHOUSEならではの魅力を今日も自らの姿でPRしている。


アウトドアな雰囲気を取りれた着こなしは、Heller's CaféのジャケットにBrown-Duck&Diggerのスリムジーンズをセット。足元は最近入手した1950年代のHerman製ライディングブーツで、挿し色にしたニットキャップはGEワッペン付きの1970年代製。

 
Masaki Fujiki's Profile:
1974年京都生まれ。幼少時代から野球に明け暮れ、今も草野球に興じるなどヴィンテージと同様に野球にも傾倒している。そのため、ヴィンテージの中でもWAREHOUSEの代名詞であるデニムに関連するワークウエア、野球などのスポーツウエアに関する知識は、業界屈指の存在だ
 


手前は1969~'70年代前半のOMEGAスピードマスター。パルスメーターを標準装備したレア物でお祝いにいただいたもの。奥は生まれ年である1974年製のTUDORサブマリーナ。イカサブの愛称で知られるイカ型針を装備した1本だ
 
錆びた鉄ボタン、硫化染めならではのくすんだデニムの風合いは、まさにヴィンテージそのもの。WAREHOUSEが創業して間もない頃に作った1着である

ボディはディアスキン、裏地はムートン、ポケットサイドにホースハイドをあしらったスポーツジャケットは1930年代のものを再現したWAREHOUSE製

良い具合に艶のある風合いに変化したホースハイドジャケットは、ボタン掛けにパッチポケットという1930年代のものを再現したWAREHOUSEのもの


1930年代に実在した生成りのカバーオールを再現したWAREHOUSEの1着。程よいショート丈のため、コーディネイトしやすいとは本人の弁

特に腕部分をヒゲ落ちさせるため、リジットのものを着た状態で一度風呂に浸かるという藤木氏流の技によって、芸術的な色落ちを見せるデニムジャケット。

右はヴィンテージのCUTLER AND GROSS製。繊細なフレームが魅力の1本だ
左はナバホ族アーティストのRay Adakaiによるシルバーバングル

全てビリケン物。左は象牙で作られた'50年代製。隣はシルバー素材の'30年代製。メキシカンリングは'50年代製。右端は'30年代製のアイスクリーム型

ヴィンテージらしい発色のスウェットは、経年によってまろやかな色合いになっており、WAREHOUSE製ではなく当時物と見間違わんばかりである

ダブルフェイスのパーカも古着のような雰囲気に。左は後付けフードでセパレートポケット仕様のHeller's Cafe製。右はスナップボタン付きフードが特徴のWAREHOUSE製
 
どちらもWAREHOUSE製のシャツだが、右はコットン×リネンの珍しいワークシャツ。これも1940年代に実在した。左は'50~'60年代のデニムウエスタンシャツを再現
 
WAREHOUSEを代表するプロダクツのひとつ、フランネルシャツ。色使いもさることながら、どちらもヴィンテージのような風合いに経年変化している

Heller's Caféのニュースペーパーバッグ。使うことでコットンキャンバス生地がしら茶けて古着のような佇まいに。雰囲気がとても気に入っている

阪神タイガース、EBBETS FIELD FLANNELS、WAREHOUSEのトリプルコラボで実現した、大阪タイガース時代のユニフォーム。この春に新作としてリリースされる。

2トーンの編み上げブーツは、WAREHOUSEが作ったもの。Vibramのラグソールを装備しており、街からアウトドアまで様々なシーンで愛用している

藤木氏がリジットから穿きこんだ中で最も美しくヒゲ落ちした1本がこちら。芸術的でありながら、古着らしいオーラと存在感も放っている。約15年前のWAREHOUSEのLot.1001

シックな装いは抜け感のあるスポーティさをプラスして現代的に。Heller's CaféのヤードコートにWAREHOUSE別注のガンジーセーター、'40年代のフレンチARMYパンツを合せている。キャップはKIJIMA TAKAYUKI×WAREHOUSEで以前作ったもの


 
WAREHOUSE 
東京都渋谷区恵比寿西1-29-8 恵比寿ウエスト1F
Tel.03-5457-7899
11AM~8PM
 
Photo by Kazuya Hayashi 林和也 Text by CLUTCH Magazine 編集部

本ジャーナルは「CLUTCH Magazine」vol.48 2016年4月号の特集内容を再編集したものです
 

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