HOME > CLUTCH Journal > 【CLUTCH ARCHIVES】 QUALITY CARE TO BOUTIQUE MANUFACTURING. ストーリーが詰まった、特別な物に湧く愛着。―KNICKERBOCKER MFG.CO. デザイナー/アンドリュー・リビングストン

CLUTCH Journal

ジャーナル

2017.05.19

【CLUTCH ARCHIVES】 QUALITY CARE TO BOUTIQUE MANUFACTURING. ストーリーが詰まった、特別な物に湧く愛着。―KNICKERBOCKER MFG.CO. デザイナー/アンドリュー・リビングストン

CLUTCH Magazine People CLUTCH ARCHIVES

ブルックリンにある歴史あるハット工場を買い取り、クラシカルなデザインのアイテムをプロデュースする「KNICKERBOCKER MFG. CO.」のアンドリュー。彼のモノ選びの基準はその物に込められたストーリーが大事なのだという。

作り手の温もりや
ストーリーに惹かれて。
 
 ニューヨーク大学で、イラストレーションやグラフィック・デザインについて学ぶために、西海岸から東海岸へ移ってきたアンドリュー・リビングストン。1年ほど学んだ後に、他の友達2人と2 0 11年にファッション・ブランドを設立。ある日、ハットを作って欲しいというオーダーオーナーの提示額がたったの15000ドル。キックスターターで、資金を集めて工場を買い取った。現在ではメンズのアパレルと雑貨も生産。
自身のデザインを「まるで世界第二次大戦から戻ってきたような」スタイルと表現する。ミリタリーや、ワークウエアの影響を受けているとも。制作面では、クリエイティビティが配慮されるように、丁寧な少数生産を心がけている。自宅も、そんな彼の美学が反映する物であふれている。「仕事で生産の大部分に携わっているから、誰かが最初から最後まで作り上げたピースに魅力を感じる。誰かのアートワークや手作りのものも収集。背景に物語があるようなアイテムが好き。例えば、ヴィンテージショップでよく分からない物を手にすることがある。何だろうと不思議に思っていると、店主が来て、それが何か、説明してくれる。途端に、その物にキャラクターが生まれ、愛着が湧く」と、アンドリュー。特に'30〜'60年代のヴィンテージが好きで、eBayで頻繁に買い物していると話してくれた。


産業革命時に作られた物と、木材や鋼鉄でできたアイテムが好きなアンドリュー。ブルックリンの2ベッドルームの自宅には、様々なところで見つけたヴィンテージの家具や誰かのアートワークで飾られている


Andrew Livingstons’s Profile:
カリフォルニア州サンディエゴ出身。父がプロサーファーだった影響で、スポーツに目覚め、スノーボーダーに。ビラボンがスポンサーだった関係で、デザイナーと交流ができ、ファッションの仕事に興味を持つ。その後NYに移り、2014年に「Knickerbocker Manufacturing Company」を設立
 

 
祖母が以前使っていて、母が譲り受けた「Argus 804 instant load」の8ミリの映写機。保存状態も良く、完動品なので、いつかこれで映像を撮ってみたいと思っている


子供の頃ボクシングをしていたことを知った友人がプレゼントしてくれたヴィンテージのボクシンググローブ。中に馬の毛が入っている'40年代のアイテム。寝室に飾っているバーバーの育成学校に通っていたことがあり、卒業した記念に友達がくれた

「Compton」社のヴィンテージのはさみと手動カミソリ。細部まで凝ったデザインがお気に入り


「僕に取って兄弟のような存在のマックス・ポグリアが作っている「Poglia」のナイフ。とても美しいので、実際に何かを切ることはなく、部屋にディスプレイとして飾ってある」

​近所に住んでいる、ヴィンテージディーラーで仲良しのアンソニーから買ったソファ。良いヴィンテージ品を見つけると、連絡をもらえるそう。ソファは昔の映画のセット品で、背もたれの部分はヤシの木柄だったため、1960年代のミリタリーブランケットを巻いてアンドリューが自身でカスタム済み


ブルックリンのヴィンテージストアで購入したキャストアイアンでできたインダストリアル・ランプ。1930年代のもので、ニューヨークで作られたもの。トイレの前の棚に飾っている。

​eBayで購入した1940年代のランプ。'40年代のデコスタイルが特に好きで、ダイニングテーブルのコーナーの壁に自分でインストールした。ぼんやりと灯る光もお気に入りとのこと

​ヴィンテージストアで見つけた犬のイラストレーションの本。中表紙に誰かのサインがしてあって、偶然にも同じリビングストンという名字だったから、どこか特別な存在

上は友達がくれた「Gaucho」のシャツ。'50年代のヴィンテージ。軽い素材で何にでも合う。

  ジャンクストアで見つけた、教室で使う旧いスクールデスクとミシンの下の部分を自分で組み合わせた自作の小さなダイニングテーブル。「どうしても食べながら、ミシンの部分を踏んで、ぐるぐる動かしてしまうんだ(笑)」と、アンドリュー  
 


 サンディエゴ出身だから、という理由で友達がプレゼントしてくれたヴィンテージのペナントフラッグ。寝室のドアの前に飾っている 


 どこで買ったか忘れたけれど、上部が回転するキー置き。1930~1940年代の丈夫な造り。木のように見えるところが気に入っている 
 

ニューヨークのヴィンテージストアで、40ドルで購入した旧い写真のアートワーク。ジェントルマンたちが競馬に賭けている風景で、みんなのハットがマッチしているところに惹かれた。ベッドの上に飾っている


パリに行った時にどこかのお店で買ったミッキーマウスとミニーマウスの人形。'40年代頃の誰かの手作りらしく、「顔もそんなに似ていない」ところに愛着が湧いたそう


ウィリアムズバーグの19世紀に建てられた教会をリメイクしたアパートに住んでいるアンドリュー。普段のファッションはデニムをロールアップしてはくことがほとんど。今後はハリー・デビッドソンとのコラボも予定



KNICKERBOCKER MFG. CO.
http://knickerbockermfg.co


Photo by Lisa Kato 加藤里紗 Text & Trandlation by Azumi Hasegawa 長谷川安曇 

本ジャーナルは「CLUTCH Magazine」vol.48 2016年4月号の特集内容を再編集したものです


KNICKERBOCKER MFG. CO. brooklynstyle

  • facebook
  • twitter

このページのTOPへ