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CLUTCH Journal

ジャーナル

2016.03.03

伝統と革新を融合したMorgan 3Wheeler

Vintage Car Vehicle


Morganといえばイギリスを代表するスポーツカーメーカー。会社の設立は1912年までさかのぼるが、すでに1909年にオリジナルの自動車を製作していたという伝統のあるブランド。そのなかでもとくにMorganたるべきモデルが「3Wheeler」の存在だ。その名のとおり、フロント2輪、リア1輪というレイアウトで、リアにかけてボディがシェイプされる独特のデザインは弾丸のような美しさを持っている。もちろん、このデザインが生まれた背景は、空力はもとより、車体の軽量化など、必然によって生み出されたもの。さらには世界で初めてフロントに独立式のサスペンションを搭載するなど、自動車工学において多くの功績を残している。さらにはその実力も折り紙付き。イギリスのブルックランズ・サーキットで平均時速100マイル以上を叩き出し、1913年のフランスグランプリで優勝するなど、かの伝説のレーシングドライバーであるスターリング・モスに「3Wheelerはオーナーを魅力的に見せる最高のクルマ」だと表されたほど。そんなMorganは時代を経て進化を遂げる、ついに2011年に再び3Wheelerの開発に着手。そして生まれた現代版3Wheelerは戦前から続く伝統的なコンセプトはそのままに、現代のテクノロジーを融合させて生まれ変わった。アンティークでもレプリカでもない「リアルな3Wheeler」をロサンジェルスで体験する。


当時の3Wheelerはドライバーが乗ることで、いかにコンパクトなスタイルだったが想像できる。当初からV型2気筒エンジンをむき出しでフロントに搭載していた。これは1929年に撮影されたもの。Courtecy of Morgan West

その走りは軽快で、スピードをダイレクトに感じることができる。こんな感覚を味わえる量産車は世界にも数少ない。


当時のモデルと同じくフロント最前部にエンジンを搭載し、リアに向かって絞られていくボディデザインを踏襲。クラシカルなスタイルはそのままに、現代のパーツでアップデートされている。


リアにかけてのシェイプは3Wheelerならでは。現代版ではチェーンではなく、ベルト駆動によって後輪に動力を伝えている。左右に伸びるサイドマフラーが戦闘的なフォルムにひと役買っている。搭載されるエンジンはS&S製の1,976ccVツインで、そこに組み合わされるギアボックスは5スピードになる。約500kgの重量には十分すぎるほどのスペックを誇る。

 

内装に上質なレザーをチョイスし、ダイヤモンドステッチを施すなど、多数のオプションを用意している。レーシーなステアリング(写真右)や、クラシカルなバンジョータイプのステアリング(写真左)など、オーナーの様々な好みに対応してくれる。


シルバーの車体にオプションになるシャーク・ペイントを施し、サイドマフラーをブラックアウトすれば戦闘機のようなスタイリングを演出することも可能。


今回、取材したのは販売から整備まで、トータルでMorganを取り扱うMorgan West。カリフォルニアはサンタモニカにショップを構え、ロサンジェルスを中心に車両を販売している。

Morgan West
3003 Pico Blvd. Santa Monica, CA90405
Tel.310-998-3311


Photo by Tadashi Tawarayama 俵山忠(Seven Bros.)、Text by CLUTCH Magazine 編集部

Morgan 3wheeler Los Angeles

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