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Chief's Voice

編集長ブログ

2016.02.02

『裏切りのサーカス』談義

プロダクツ 映画 garments collection

先日、『裏切りのサーカス』という映画を、遂に全編通して観ることができた。
3回目だった。
1970年代、東西冷戦下のイギリスが舞台のスパイ映画だ。空中ブランコとか綱渡りとか、そういう映画じゃない。
最初から最後まで、どよーんという空気が流れ、人が殺されるシーンも静かに、淡々と、あっけない感じで。
当然、1回目に観たときは、こんな複雑で、面白いストーリーだなんてわからないから、1時間も経たずに眠ってしまった。飛行機の中だったし。
2回目のチャレンジも飛行機の中。やはり、起きてるのが辛くなって、断片的にしか観ることができなかった。
そして、今回。ヨーロッパ出張の時差ボケで深夜に覚醒してしまい、
テレビで番組表を眺めていたら、見覚えのあるタイトルに目が止まった。
いやぁ、観終わった直後の感想が「もう一回観たい」というもの。よく練られたストーリーだ。
それと、もう一つ。主演のゲイリー・ゴールドマンをはじめ、出演するスパイ連中はみんなカッコいい。
オッサンばかりなのに。
この映画の衣装アドバイザーはポール・スミス氏が招聘されている。
1970年代の英国男を再現するために呼ばれたそうだ。そりゃ、スタイリッシュだよな。
『メンズ・プレシャス』な感じ。(毎号愛読してるけど、他所さんの雑誌なので、ここには引っかからないでね)
でも、私はクラッチマガジンなワケで、やっぱりクラッチっぽくてダンディなスーツやテーラードジャケットを購入することは当然のナリユキ。
断じて、他所のメンズファッション誌を見て買い物をすることなんてない。
突然だが、裏切りのサーカスを制覇した記念(?)に、この冬、私が購入したテーラードジャケットを紹介するとしよう。

裏切りのサーカスにも出てきそうなダブルブレスト。由緒正しい感じに見えるかもしれないが、「シワクチャ!」って思った人、正解。ピンストライプのプリントが入ったデニム素材。洗いまでかかっている。最近、お 腹の調子が良すぎて、どんどん胴が太くなっているので、シュリンクするのを恐れながら洗濯&乾燥。この雰囲気が大好きなのだ。「A EVISUYA TAILOR」で購入。


イギリスっぽいところで、もう一着。
ノーフォークである。
モスグリーンにサックスブルーの格子が素晴らしい。ビシッと着たかったんだけど、またしてもお腹の調子が良すぎて……。ウエストのベルトは留まらないので、思い切って前は全開にして着ている。古着 のGジャンの上に重ね着とか、オーバーオールの上から羽織るとか、開き直ってそんな着方ばかり。オールド・ブリティッシュな感じで着る日が待ち遠しい。さっきまで、着ていたのでシワクチャになっちゃったけど、さすがにこれは洗ってない。Heller's Cafe。


どちらもMONITARY。
どちらもアメリカ製。
どちらもベスト,パンツ&ボウタイまでセットで購入。
どちらも同じ仕様だが、生地が違うツインズ。
左はツイードで、右はベルベティーン。
オールドワークのディテールを備えたカジュアルな雰囲気。
でも、全身揃えるとちょっとダンディ。
着るのが私じゃなければ、すげぇダンディ。
ちなみに、来秋のMONITARY、左のグレーストライプの生地で、トレンチ風のオーバーコートが発表されてた。
全部揃えたくなっちゃうんだが、まだ悩み中。


最後は変り種。裏切りのサーカスとは対極にあるテーラードタイプのカバーオールみたいなジャケット。これも3ピースで、ベスト&パンツがあるのだが、一身上の都合でベストは前が閉まらず、パンツは丈上げに出せ ていない。よって、ジャケットだけ着まくっている。この総柄、プリントじゃなくてジャカードデニム。その上からプリントが数カ所。もう、やりたい放題な感じが気に入った。この破天荒な3ピースはGlad Hand & Co.。納得でしょ? 

とまあ、映画の話がだんだんそれてしまったが、この一筋縄ではいかない展開が『裏切りのサーカス』っぽい。
時差ボケの深夜原稿なんて、そんなもんさ。
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